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撮影日記 2004年12月〜2005年03月

2004/12/29(水)
 3月の改正で廃止される「さくら」に見たい!乗りたい!ということで,2月末に全日空の超割を使って長崎へ行く決心をした。
 早速,ホームページから予約を入れておいた。

2005/01/27(水)
 実家に電話して,明日の段取りを確認。
 「10時発売開始だからその前に行くように・・・」

2005/01/28(木)
 今週は,風邪で体調を崩して休んでしまい,これ以上休めないので仕方なく職場へ向かう。
 駅の旅行センターから「取れなかった」旨の電話が来た。やっぱり・・・。
 実家からも電話があり,やはり取れなかったらしい。仕方なく当日の「はやぶさ」を予約しておいて貰った。「さくら」を見送った後の「かもめ」で追いつけるのである。
 念のため,キャンセル待ちもしてもらった。

2005/02/16(水)
 ふっと思い立って,ヤフーのオークションを覗いてみた。喫煙席ではあるがプラチナ?チケットが売りに出されていた。割高ではあるが,思ったより安いので入札することに。
 オークション終了。なんとか落札できた。これで乗れる・・・。やった〜ッ!

2005/02/21(月)
 実家から電話で,キャンセル待ちで取れたらしい。禁煙席とのこと。喫煙席はどうも・・・出費は嵩むがオークション分を払い戻した。

2005/02/27(日)
 長崎へ向けて出発。カメラ・三脚・2泊分の着替えとかなりの荷物である。
 1本前の便に変更できたため,長崎到着が早くなった。

 長崎空港に到着。荷物を引き取って親父と合流。実家の車で撮影場所を求めて出発した。何処に行くか?波瀬の浦も考えたが,多分込んでるだろうな・・・。そうこうしているうちに通過時刻が迫ってきた。
20050227_DSC_1231.jpg
 どうするか迷った挙句,土井崎信号所で撮影することに決定。意外なことに同業者は誰もいなかった。撮影終了。

 さっさと撤収し,車で追いかける。どこかで撮影する訳ではないが,線路と併走しておりデッドヒート?状態。沿線のあちこちで撮影していた。
 信号待ちの間に「さくら」は走り去っていった。

 次の撮影地,長崎駅に向かった。
 諫早ICから長崎自動車道に入り,完成したばかりの長崎IC・出島道路を経由して長崎駅に到着。駅前の時間貸し駐車場に車を預けて駅構内へ。

 上り列車まで時間があるが,ベストポイントを確保するため,昼食もそこそこに線路に沿って浦上方面へ歩いて行った。
 宝町踏切にある跨線橋が撮影場所である。数段上ったあたりに陣取り通行人の邪魔にならないようにセッティング開始。何本か列車を撮影してみたが,比較的近くまで引くと後ろの客車が写らない。そのうちサンニッパを持った方が到着。こちらも負けじとテレコンで400mmにしてみるが,曇っているため露出が稼げない。発車時刻の16:50頃にどれだけの露出があるのか心配なのでテレコン抜きで撮影することにした。
 「さくら」の車輌展示会のためにいつもより早く入線するようで16:10過ぎに客車の入換が始まった。入換中は単独マークを付けていた。
 引上線で画角を確認するが,やはり後方の車輌が見えない。どうしようか?また迷った(最終的にはテレコンなし)。
 16:30過ぎには,跨線橋を埋め尽くす(オーバーかな?)ほどの人が集まってきた。私の前にも御婦人が。決して「鉄」には見えないのだが老若男女様々であった。
20050227_DSC_1251.jpg
 いよいよ発車である。出発直後にサンニッパのカメラからシャッターを切る音が聞こえた。こちらも目一杯のズームでまず数枚を撮影後,ちょっと引いて撮影。後で撮影データを確認すると,絞りF/6だった。ナァ〜んだテレコン付けても良かったのか・・・。後の祭りであった。
 やっぱり長崎。2月末でも17時は明るいんだ(東京と比較しちゃだめです〜)。
 撮影終了。撤収して車に戻った。

 ここで,親父と別れて長崎駅構内のホテルにチェックインした。窓から,いい具合に車輌基地が見えるし,港のほうでは豪華客船が出航して行った。
 さて,長崎での食事をどうしようかと考えた。せっかくなので中華街にでも出かけるか?しかし,今宵の「あかつき」撮影が待っているので,撮影後に駅弁で済ませることにした。

 ひと休みの後,ホームへ向かった。「あかつき」はまだ洗浄線にいたが,4番線ホームからいい具合にバルブできた。機関車の中では,乗務員が何やら資料を広げて動く気配がない。ようやく入換が始まり入線してきた。4番線なので向いのホームから編成を撮影することができないため,そこそこ撮影するに留まった。
 あまり乗客がいたようにも見えなかったが定時で出発していった。

 本日の撮影はこれで終了。

2005/02/28(月)
 いよいよ「さくら」の最終日である。しかし,その前に,「あかつき」撮影するために現川まで出かけてきた。上りホームからの進入を撮影しようとしたが,ちょうど山の陰となってしまう。しかし,移動手段がないため強行撮影するしかなかった。
 結局,現川駅進入・運転停車中を撮影して長崎駅へ戻った。

 いったん改札を出て,リニューアルした長崎駅を堪能してきた。いい天気。最後の「さくら」は長崎駅で撮影すると決めていたので再びホームへ。4番線では出発式典の準備が始まっていた。「さくら」の到着ホームを確認し,長崎到着(入線)シーンと,振り向けば長崎駅と書かれた行き止まりホームに到着した列車を写せる場所に決定。知人からのメールで単独マークで長崎へ向かっているらしい。13時を回った。今夜の下り最終「さくら」は鳥栖で運転打ち切り後,熊本へされるとのことで,定期運行最後の「さくら」が長崎に姿を見せた。
20050228_DSC_1316.jpg  編成をくねらせながら3番線へ入ってきたので,待ってましたとばかりにシャッターを切った。

 撮影後,レンズを付け替えて反対を方向を見ながら,思い描いていた構図で撮影した。その後,単独マークのアップを撮るためホームを駆け回ったのは言うまでもない。
 ヘッドマークは九州仕様の弾頭型でなく円筒型のものであった。
 ホームを移動中に気付いたのだが,1両だけ方向幕が「東京 みずほ」になっていた。
 暫く停車したのち,DE10によって車輌基地へ引き上げていった。

 ここで昼食タイム。鯨かつ弁当を平らげた。
 発車までは暫くあるが,「さくら」の入線を何処で撮影するか考えた。

 今日は,最終日で記念式典のために早めに入線するとのこと。そして知人と合流したため,駅を出て外から撮影することになり,前日と同じ宝町の踏切に移動した。

 15:00過ぎ,最終セレモニーのためか,昨日よりもさらに早く入替が始まった。その後,駅へ戻り今宵の夕食となる駅弁を調達。ホームに入ると,特別「さくら」弁当なるものを発見。ツアー客用なのかわからないが,「さくら」の写真付なので衝動買いしてしまった。4番線ホームではセレモニーが始まり,身動きできないほど人が溢れかえっていた。
 車内に入り,荷物を置いてセレモニーを見ていたが良く聞こえない。
 いよいよ,発車時刻。長笛一発動き出した。車内アナウンスを録音しようとしたが貧弱の機器のため残念ながら再生不能であった。
 車内は立席券の客も含めて「乗車証明書」が配られた。

 暮れていく車窓を見ていて気付いたのだが,長崎本線の諫早〜肥前山口間で上り列車に乗ったのは初めてのことだった。
 沿線各地で見送りを受けながら進んでいく(駅のホーム,たんぼの畦道,庭先,踏切etc)。「さくら」が長崎本線のスターだったことを象徴しているかのようだった。

 肥前浜に運転停車。長崎で別れた友人は高速をかっ飛ばして?移動したようでバルブしていた。

 鳥栖に到着。ここで「はやぶさ」と連結。
 佐賀,鳥栖,博多を停車する度にホームには大勢のファンがいたのと少々疲れたので車内でおとなしくしていた。
 しかし,門司では機関車交換のため重い腰を上げて撮影。
 長崎から牽引してきたED76-94号機が切り離されて上り方へ引き上げていきます。お疲れ様。
 なお,鳥栖から門司までは「さくら・はやぶさ」の複合マークを付けていたらしい。

 代わりにやってきたのは,EF81-413号機。この人ごみなのでヘッドマークが付いているかを確認できなかった。
 下関から東京まで牽引する機関車はEF66-48号機。関門間は12号車のデッキで待機していたが,ホームには大勢のファンがいたので数枚撮影して車内に戻った。

2005/03/01(火)
 ウトウトして寝てしまい,ふと目覚めると広島だった。深夜にもかかわらずホームを走るファンがいた。
 広島発車後,セノハチ越えを見ようとしましたが睡魔に勝てず寝てしまった。停車時のショックで目覚めると大阪。早朝(4:30頃)にもかかわらずホームを走るファンがやっぱりいた。
 さすがに車外に出る気力はなかった。
 その後,岐阜のあたりまで寝てしまい,カーテンの隙間から朝日が入ってきて目覚めた。

 名古屋に到着。ホームは撮影する人で混雑しており,駅員が監視した。
 快晴の浜名湖をみながら静岡県内を快走。このまま行けば富士山が良く見えると期待は膨らんできたのだが・・・。

 浜松駅で機関士が交代。敬礼中を撮影しようと降りてみたが,間に合わなかった。
 大井川の橋梁を渡る頃には,少し雲が増えたようだった。
 遅ればせながら車内を観察してきた。ロビーカーには,「ありがとうLOBBY CAR」と「ありがとう さくら」の貼紙があった。

 熱海駅で機関士交代。
 JR東海から東日本へ担当が替わり,最後の機関士となった。
 今年になって何度となく撮影に訪れた地区。寂しがっているようで海の色も冴えなかった。東海道本線の中でも有名な撮影地付近だが,結局この付近では撮影できす悔いが残ってしまった。
 ついに終着駅東京に進入。長かったようで短かった「さくら」の旅が終わる時がきた。
 終着駅東京に到着。東京駅でも最後の姿を見ようとホームは混雑していた。
 ホームの時刻表は,「18:03 富士・はやぶさ 大分・熊本」になっていた(当たり前か)。
 よく見るとこれまでの「富士」16:55,「あさかぜ」19:00のところは空白に。
 「さくら」の方向幕も見納め。
 車両も転属?するはずなので「崎サキ」の記載もいずれ変わるだろう。
 下関からの牽引機EF66-48号機が品川へ回送されて行った。
 ついに終わってしまった。(泣)